工作工房製作奮闘記

何でもセルフで工作出来るように、古民家に工房を作っています。

2400MHzトランスバーターの点検と現役復帰

 今から約32年前に、入手した2400MHzトランスバーターは、20年ほど前から現役から外れていましたが、今回点検をして、正常性があるとこが判明したので、戦力として復帰させることにしました。

 

1991年4月に、JARL愛媛県支部の製作講習会で入手したこの2400MHzトランスバーターは、20mの鉄塔上に設置したアンテナ直下のボックスの中で稼働させて、10年間ほど3エリア、4エリア、5エリア、6エリアのたくさんの局と交信して活躍しました。

その後、アンテナシステムの更改で現場を離れて20年間、段ボールの中で休眠をしていました。 今回、このトランスバーターを点検してみることにしました。

 

 

トランスバーターの中身は、長年屋外のボックスの中にいたにも関わらず、錆や損傷も無く綺麗な状態でした。恐る恐る電源を入りてみましたが、異常は無いようです。

 

 

このトランスバーターのIF(入力)周波数は、430MHz帯なので、ハンディー機の周波数を437.000MHzにしてトランスバーターに入力します。 出力は、50mw設定。

 

 

トランスバーターの出力に、30dBと20dBのアッテネーターを縦続接続して週数カウンターに入れて、送信周波数を測定してみます。

 

 

ハンディー機を恐る恐るプレスすると、キャリコンが働きトランスバーターが送信状態となり、カウンターの表示は、2427.003MHzを表示しました。 誤差3KHzですが、許容偏差内で問題は無く、正常な動作を確認できました。 経年32年ですが、現役に復帰させることにしました。

 

 

現役で使えるように、三脚の基台に取り付ける準備をします。 トランスバーターの片面に金具を加工して取付金具とします。

 

 

5600MHzのトランスバーターと同居して、2台横並びで基台に設置しました。見た目は窮屈そうですが、機動性は抜群です。

 

 

木製の基台の片隅に、2400MHzのアンテナを取り付けるマストの挿入部(30mmのアルミパイプ)をサドルで取付ました。

 

 

2400MHzのアンテナは、13エレのループアンテナです。

この三脚に取り付けたシステムで、4台のハンディー機を使って144MHz~5600MHzの5つのバンドが運用出来ます。コンテストの時など機動性を発揮します。電信に出る時は、FT-817等を使います。

 

 

今回、蓄電池の12Vから無線機類が正常に動作させるようにと13.8Vに昇圧するDC-DCコンバーターを新調しました。小型ですが、3時間使っても、全く発熱せず、触っても冷たいままでした。