工作工房製作奮闘記

何でもセルフで工作出来るように、古民家に工房を作っています。

マイクロ波帯で移動運用コンテストに参加

 日本アマチュア無線連盟主催で毎年夏に開催されるフィールドデーコンテストにマイクロ波帯の無線設備を使って参加しました。

 自宅から5分間ほど車を走らせて見通しの良い高台に移動します。選定した場所は高い木のある日陰で暑さがしのげます。

 

フィールドデーコンテストにマイクロ波帯の無線設備を使って参加します。主力機器は、5600MHzと10GHzです。 2台の無線設備を高い木のある日陰に設置します。

気温は33度と高いですが、木陰の中は日も当たらず風も通ってしのぎやすいです。

 

 

無線機類は、木陰の中ですが、アンテナから見た方向は視界が広がってマイクロ波の運用には全く支障がありません。 松山市伊予市等の道後平野が一望できます。 今日は湿度が高く水蒸気の霧で遠の広島県山口県方向は霞んで見えません。

 

 

フィールドデーコンテストでは電源の形態が得点に左右されます。自前の電源で運用すると得点が2倍になります。 今回は、小形のポータブル電源と安定化電源の組み合わせで無線機類に直流13.8Vを供給します。 

 

 

設営が完了したら交信に臨みます。 先ずは5600MHzから始めます。 このセットは、1200MHzのハンディー機とトランスバーターの組み合わせです。 

 

 

アンテナはTDKのBSアンテナを流用しています。 コンバーター部を外して5600MHzの輻射器を自作して取付ました。 

松山市近郊の局や、対岸の山口県の局等と交信出来、コンテストナンバーを交換しました。

 

 

次に10GHzの交信に臨みます。 このセットは放送局で使われていたフィールドピックアップの筐体を活用してトランスバーターと出力2Wのアンプを内蔵しています。 430MHzのハンディー機を親機として10GHzの電波を発射します。

 

 

アンテナはTDKのBSアンテナを改造せずそのままの形で使っています。 アンテナのゲインが30dBも有り、実行輻射電力は2kwにもなります。 

松山市近郊の局や、対岸の山口県の局等と交信出来、コンテストナンバーを交換しました。

 

 

続いてに50MHzの交信も楽しみます。 コンパクトな無指向性のアンテナを木々の合間に設置しました。

 

 

50MHzのアンテナは、ヘイローアンテナと言ってダイポールアンテナの素子を途中で折り曲げてコンパクトにしたものです。 50年の時を経て復刻した懐かしいアンテナです。 水平偏波なので50MHzの運用に最適です。 ゲインはマイナス3dBです。

 

 

50MHzの無線機は、FT-817を使用します。 出力は1W設定です。 

県内の局を始め、九州や中国地方の局と交信出来て楽しい半日を過ごしました。