導線1本で作る広帯域無線通信アンテナの考察と設置工事をしました。
短波帯における遠距離通信は、マルコニーなどの発明者によって、100年以上も昔より利用されてきましたが、現在でも短波通信の魅力は欠かせません。
短波帯で使用する周波数は範囲が広く、何本ものアンテナを準備するのは大変な労力と費用を要します。
そこで、研究熱心な人たちによって導線1本で広帯域に使えるアンテナがいろいろと開発されてきました。
アメリカのハムがよく使っているEFHWs「端部給電半波長アンテナ」というのがあります。アンテナの片側の端部に給電して同調させると言う物です。
導線の長さを42mに設定すると、3.5MHzの約半波となって、高調波関係にあたる7/14/21/28MHzに同調し、僅かにずれる10/18/24/50MHzにも同調するという素晴らしい発案です。 給電部は、ハイインピーダンスなので、バランを使って同軸コードのインピーダンスに変換しています。
このアンテナは、無線機内蔵のアンテナチューナーの併用で1.8MHzから50MHzまでの10バンドで使用することが可能でした。アースが不要で工事も楽でした。
1.8MHz帯での音声通信も可能となり嬉しくてたまりません。