工作工房製作奮闘記

何でもセルフで工作出来るように、古民家に工房を作っています。

宇宙通信用VHF帯アンテナの製作

 工房のミニタワーに搭載予定の宇宙通信用アンテナを製作します。

今回は、VHF帯の大きなループアンテナです。宇宙空間を周回している人工衛星は、逐次位置が変わっているので伝搬してくる電波の方向も変化します。この変化する電波を効率よく送受信するため、アンテナのエレメントを1波長の円形(ループ)にして製作をします。

 製作する144MHzの波長は2mもあるためエレメントは大型になり製作には努力と工夫を要します。 悪戦苦闘の末、何とか使えそうなアンテナが仕上がりました。

 

144MHz帯3エレ、ループアンテナを製作します。 アンテナの素材を集めました。

直径6mmのアルミパイプ6本、6mmの銅パイプ2本、13mmの塩ビパイプ6本、28mmの硬質塩ビパイプ1本です。 

 

 

製作にかかります。 28mmの塩ビパイプに、13mmの塩ビパイプが入る穴を直交に開けていきます。

 

 

13mmの塩ビパイプを通して、アンテナエレメントを支える構造物が出来上がりました。

 

 

アンテナエレメントの製作にかかります。 2mのパイプが入手できなかったので、1mのアルミパイプを継ぎ合わせます。 小さなアルミ棒を差し込んで継ぎ合わせます。

 

 

輻射器のエレメントは、1mの銅パイプを2本使用します。 2mの長さにするため、導線をパイプの中に入れて、接続部を半田付けします。

 

 

3本の円形アンテナエレメントが出来ました。 直径60cm~70cmくらいの大きさです。

 

 

出来上がったエレメントを13mmの塩ビパイプに穴を開けて回しながら通します。

 

 

次に、輻射器の銅パイプも同様に通していきます。

 

 

3つのエレメントを通しました。 なかなかの大きさです。

 

 

輻射器の銅パイプに同軸ケーブルを接続します。 それぞれ端末処理をして半田付けをします。

 

 

輻射器の接続が出来ました。 同軸ケーブルをブームにインシュロックで固定します。

 

 

このアンテナは、タワーに突き出し方式で搭載するため、カウンターウェイトを取り付けてバランス確保します。 ウエイトは、8mm厚のステンレス板を使いました。

これで完成です。 後日、タワーに搭載して宇宙通信を楽しみたいと思います。