工房で、無線通信に使うUHF帯のアンテナを工作します。
原材料は、アルミの角材と平板、銅の平板、無線機と接続する同軸ケーブルです。ネジや半田で部材を固定してアンテナとして仕上げます。
小学生の頃から物作りの工作が好きだったので、いい年をしていまだに工作が大好きです。試行錯誤して色々工夫しながら作業を進めます。
今回のアンテナは、430MHz帯の電波が遠くまで到達るよう大きな物にしました。
430MHz帯の16素子ループアンテナを製作します。 原材料は、アルミの角材(3m)と平板、銅の平板、無線機と接続する同軸ケーブルです。 45年前に製作して、30年前に解体して保管してあったアンテナの部材も活用します。
電波が進行するエレメントの部材を整えます。 左から反射器、輻射器、導波器14本です。
アンテナを組み立てる前に、タワーに固定する金具を加工します。 3mm厚のアルミ板を三角に切って、丸いパイプとアンテナのブームを接合させます。
ステンレスのボルトを使って仮組します。 しっかりと支持できることを確認して解体します。 アンテナをタワーに固定する時に再組み立てします。
アンテナの組み立て作業にかかります。 まず電気信号を自由空間に放出する導波器の組み立てから始めます。 同軸ケーブルをアンテナのブームを貫通させます。同軸ケーブルの先端を加工して半田付けの準備をします。
同軸ケーブルを導波器(銅板)に直接半田付けします。 100Wの半田ごてで一気に半田付けしました。
※この部分は、防水と強度確保のため、コーキングをします。
続いて、アルミ板を円形の輪にして、4mmの皿ネジでブームにしっかりと固定します。
反射器、輻射器、導波器を各1本づつ取り付けた様子です。
以後、取付を黙々と行い、アンテナの完成です。 長さは3mですが重さは4kgと軽量です。 このアンテナは、500km~700kmの遠方とも交信可能な性能を発揮します。