工作工房製作奮闘記

何でもセルフで工作出来るように、古民家に工房を作っています。

コンニャク作りから始める芋炊きの調理

 工房で備蓄しているコンニャク芋里芋を使って芋炊きを調理します。

芋炊きに入れるコンニャクは、コンニャク芋から作ります。(手作りこんにゃくです。)

もう何度も作っている手作りこんにゃくですが、いつもドキドキで作っています。

 

工房の台所で芋炊きを調理します。 コンニャク芋を作って、コンニャクを作り芋炊きの具材の一員とします。 

左がコンニャク芋、右が里芋です。 双方とも大きい芋を使います。

 

 

まず、コンニャク作りから始めます。 500gのコンニャク芋を1cmくらいの幅でスライスします。

 

 

スライスしたコンニャク芋をたっぷりの湯で茹でます。 湯気で白く曇ります。

 

 

茹で上がったら、ミキサーにかけて細かくすりつぶします。

 

 

ミキサーを3回かけて、液状のコンニャクになりました。 ここで2kgの量になりました。

 

 

根気を入れて混ぜ合わせながら凝固剤を入れてさらに混ぜ合わせ、粘りが出てかたまりつつの状態になります。

 

 

すかさず形に入れます。 1時間ほど置いて固まるのを待ちます。

 

 

固まったら、短冊状に切ってたっぷりの湯で、30分間ほど茹でます。

 

 

茹で上がったら冷水で冷まし、手作りこんにゃくの出来上がりです。 一切れつまみ食いして出来具合をチェックします。 歯ざわり、風味とも最高の出来でした。 100点満点です。 ホッとする瞬間です。

 

 

出来上がったばかりのコンニャクも使って芋炊きを調理します。

里芋は、皮を剝いて水でさらしていました。 鶏肉、人参、てんぷら、竹輪、蒲鉾と食材を揃えました。 

 

 

自家製の出汁に、里芋、人参、コンニャク、鶏肉を入れて茹でていきます。

 

 

15分間ほど茹でたら、天ぷら、竹輪、蒲鉾を入れて20分間ほど煮込みます。

 

 

芋炊きの出来上がりです。 少しづつ小鉢に盛ってアツアツを頂きます。

 

 

若菜入りのおにぎりと、ビールも添えてゆったりと頂きました。

手作りコンニャク作りから始めて、5時間を要しましたが美味しく出来上がったので大満足です。 大きな鍋ごと自宅に持ち帰り、夕食の友になりました。◎◎◎

UHF帯の宇宙通信用アンテナ製作

 人工衛星を追尾するUHF帯のアンテナを製作します。

144MHz帯で製作した宇宙通信用アンテナと同一形状のループアンテナにしました。材料は、30mmの四角アルミパイプ、6mm径の銅パイプ、10mm幅のアルミ板、N-Jのコネクター付き同軸ケーブルです。

 

UHF帯のループアンテナを製作します。 

30mmの四角アルミパイプ、6mm径の銅パイプ、10mm幅のアルミ板、N-Jのコネクター付き同軸ケーブルです。

 

 

まず、支柱となる30mm角のパイプに斜めに同軸ケーブルを貫通させます。

 

 

輻射器の加工をします。 銅パイプを円形に丸めて、角パイプにセルフタップネジで固定します。

 

 

輻射器となる銅パイプと同軸ケーブルの端末処理をして半田付けの準備をします。

 

 

100Wの半田ごてを使って一気に半田付けをします。

 

 

次に、反射器の加工です。 10mmのアルミ板を丸めて、角パイプにセルフタップのネジで固定します。

 

 

次に、導波器の加工です。 輻射器の前に丸めたアルミ板を3つ、ネジで固定します。これでアンテナの完成です。 

 

 

ステンレスの角アングルを加工して、アンテナを固定する金具を作りました。クロスマウントです。

 

 

430MHz帯の5エレループアンテナが完成しました。 後日、ミニタワーに取り付けて人工衛星を追尾して宇宙通信を楽しみたいと思います。

宇宙通信用VHF帯アンテナの製作

 工房のミニタワーに搭載予定の宇宙通信用アンテナを製作します。

今回は、VHF帯の大きなループアンテナです。宇宙空間を周回している人工衛星は、逐次位置が変わっているので伝搬してくる電波の方向も変化します。この変化する電波を効率よく送受信するため、アンテナのエレメントを1波長の円形(ループ)にして製作をします。

 製作する144MHzの波長は2mもあるためエレメントは大型になり製作には努力と工夫を要します。 悪戦苦闘の末、何とか使えそうなアンテナが仕上がりました。

 

144MHz帯3エレ、ループアンテナを製作します。 アンテナの素材を集めました。

直径6mmのアルミパイプ6本、6mmの銅パイプ2本、13mmの塩ビパイプ6本、28mmの硬質塩ビパイプ1本です。 

 

 

製作にかかります。 28mmの塩ビパイプに、13mmの塩ビパイプが入る穴を直交に開けていきます。

 

 

13mmの塩ビパイプを通して、アンテナエレメントを支える構造物が出来上がりました。

 

 

アンテナエレメントの製作にかかります。 2mのパイプが入手できなかったので、1mのアルミパイプを継ぎ合わせます。 小さなアルミ棒を差し込んで継ぎ合わせます。

 

 

輻射器のエレメントは、1mの銅パイプを2本使用します。 2mの長さにするため、導線をパイプの中に入れて、接続部を半田付けします。

 

 

3本の円形アンテナエレメントが出来ました。 直径60cm~70cmくらいの大きさです。

 

 

出来上がったエレメントを13mmの塩ビパイプに穴を開けて回しながら通します。

 

 

次に、輻射器の銅パイプも同様に通していきます。

 

 

3つのエレメントを通しました。 なかなかの大きさです。

 

 

輻射器の銅パイプに同軸ケーブルを接続します。 それぞれ端末処理をして半田付けをします。

 

 

輻射器の接続が出来ました。 同軸ケーブルをブームにインシュロックで固定します。

 

 

このアンテナは、タワーに突き出し方式で搭載するため、カウンターウェイトを取り付けてバランス確保します。 ウエイトは、8mm厚のステンレス板を使いました。

これで完成です。 後日、タワーに搭載して宇宙通信を楽しみたいと思います。

UHF帯無線通信アンテナの工作

 工房で、無線通信に使うUHF帯のアンテナを工作します。

原材料は、アルミの角材平板銅の平板、無線機と接続する同軸ケーブルです。ネジや半田で部材を固定してアンテナとして仕上げます。

 小学生の頃から物作りの工作が好きだったので、いい年をしていまだに工作が大好きです。試行錯誤して色々工夫しながら作業を進めます。

 今回のアンテナは、430MHz帯の電波が遠くまで到達るよう大きな物にしました。

 

430MHz帯の16素子ループアンテナを製作します。 原材料は、アルミの角材(3m)と平板、銅の平板、無線機と接続する同軸ケーブルです。 45年前に製作して、30年前に解体して保管してあったアンテナの部材も活用します。

 

 

電波が進行するエレメントの部材を整えます。 左から反射器、輻射器、導波器14本です。

 

 

アンテナを組み立てる前に、タワーに固定する金具を加工します。 3mm厚のアルミ板を三角に切って、丸いパイプとアンテナのブームを接合させます。

 

 

ステンレスのボルトを使って仮組します。 しっかりと支持できることを確認して解体します。 アンテナをタワーに固定する時に再組み立てします。

 

 

アンテナの組み立て作業にかかります。 まず電気信号を自由空間に放出する導波器の組み立てから始めます。 同軸ケーブルをアンテナのブームを貫通させます。同軸ケーブルの先端を加工して半田付けの準備をします。

 

 

同軸ケーブルを導波器(銅板)に直接半田付けします。 100Wの半田ごてで一気に半田付けしました。 

※この部分は、防水と強度確保のため、コーキングをします。

 

 

続いて、アルミ板を円形の輪にして、4mmの皿ネジでブームにしっかりと固定します。

 

 

反射器、輻射器、導波器を各1本づつ取り付けた様子です。

 

 

以後、取付を黙々と行い、アンテナの完成です。 長さは3mですが重さは4kgと軽量です。  このアンテナは、500km~700kmの遠方とも交信可能な性能を発揮します。

衛星通信用ミニタワーの組み立て完了

 工作工房での無線通信業務拡大のため、地球を周回する人工衛星との通信を行うため、専用のアンテナシステムを構築することにしました。

 最初の設備構築として、アンテナを支持するミニタワーを製作していました。

タワーの資材は、自宅のタワーを改修した際に、余剰品となった2つのセクションを活用します。 ミニタワーは、45cmの三角鉄塔で高さ3.6mの地上高となるように設計・製作しました。 

 

ミニタワーの設計図です。 タワーの資材は、自宅のタワーを改修した際に余剰となった、第1段と、頂部下の2セクションを活用します。 三角のタワーでドブ付け亜鉛メッキの鉄製です。 幅45cm、長さ4.8mの鉄塔として製作します。 下部の1.2mを地中に入れて基礎とし、地上高は、3.6mのミニタワーに仕上げます。

 

 

鉄塔の余剰品になかった、マストベアリング、ローテーターと、それらを鉄塔に固定するための部材をネットオークションで入手しました。

 

 

これは、鉄塔の頂部の様子です。 頂点の個所から加工・組み立ての開始です。

 

 

鉄塔の加工の際、穴あけする個所は、この4台のドリルを使用します。穴あけは、3mm → 6mm → 10mmと段階的に開けていきます。 微調整の穴あけは、タケノコドリルを使います。

 

 

最初に、マストベアリングを取り付ける基台を加工・組み立てしました。

 

 

次に、ローテーターを取り付ける基台の加工・組み立てをしました。

 

 

上段の組み立てが完了しました。 余剰品をそのまま流用したので短時間でスムーズに進みました。

 

 

下段部との接続部分の加工に入ります。 鉄のアングルを3本のボルトで固定します。 アングルのサイズが異なるので、ボルトを通す穴あけ加工が大変でした。

 

 

最初の1本のアングルの接合部がボルト3本、2列で加工できました。

 

 

3本のアングルの接合部が完了しました。 続いてパイプ鋼材の加工に入ります。

 

 

鉄塔の補強は、28mmのパイプを加工して行います。 鉄のパイプを所定の長さに電動カッターで切断します。

 

 

切断して、鉄パイプの端をハンマーで叩いて、ボルト穴を空けるため、平らにします。

 

 

平たくした個所に10mmの穴を空けて、ボルトを通して鉄塔のアングルに固定します。

 

 

同様の作業を繰り返し、最初の一面が完了しました。 水平方向にパイプを固定して鉄塔の変形に対応します。

 

 

続いて、斜め方向にパイプで補強していきます。 最初の1面が完了です。

 

 

同様の作業を繰り返し、1段目の全加工が完了しました。 

 

 

これで、ミニタワーの加工・組み立てが全て完了です。 全長4.8m 2段式です。

全重量65kgで仕上がりました。 余剰品を活用したので、1万円以内で収まりました。

2A3 真空管アンプの組み立て作業

 大きな真空管2A3を使ったアンプの穴開け作業に引き続いて、部品を取り付ける小穴を空けながら、組み立て作業を進めていきます。

 今回の真空管は、大きくて発熱量が多いので、シャーシーに取り付ける際、穴がたくさん開いた補助の板を付けた後に真空管のソケットを取り付けます。この作業がウエイトを占めました。

 その後、ボリュームや電源スイッチ、バイアス抵抗を取り付け作業をして組み立てが完了しました。 真空管を4本挿して、全体のバランスを確認しました。

 今後、内部の配線作業と、電源を入れて調整作業へと進みます。音が出せるようになるのは今月末ころになりそうです。

 

真空管アンプの組み立て作業を開始しました。 まずは、真空管を挿すソケットの補助板を取り付ける作業をします。 たくさん穴が空いているのは真空管から出る熱を発散させるためです。

 

 

真空管のソケットや、補助板の取付は、頭の平たい特殊なネジを使います。 このネジはとても高価なのです、4本入り1袋で170円もします。

 

 

真空管の足元は、目につく所なので、頭の平たいネジを使うと見栄えよく仕上がります。

 

 

全ての真空管のソケットの取付が終りました。 

 

 

次に、ボリュームの取付を行います。 体裁の良い目盛板と、スマートなツマミを取り付けました。

 

 

これは、出力管のバイアス用の抵抗です。 25wのメタルクラッド抵抗を放熱板にしっかりと取付ました。 アンプ動作中は、大量の熱が発生するので、大きな放熱板で熱を逃がします。

 

 

全部品の取付が終ったら、真空管を挿してみます。 バランスよく仕上がりました。

 

 

真空管ソケット部のクローズアップです。 シャーシー内部と、真空管本体から発生する熱をリング状に空いた穴から逃がすようにします、美観も兼ねています。

 

 

背面の様子。 トランスケースは、100円ショップで買ったブリキの灰皿を活用しました。 背面もスッキリ仕上がりました。

マイクロ波帯でコンテストに参加

 伊予路に春を告げる愛媛マラソンコンテストが2月1日から始まりました。

今年で49回を数えます。このコンテストの特徴は、マイクロ波帯の部門もあって大変賑わいを見せています。

 当局は、マイクロ波帯で参加することにし、2月2日から運用を始めました。

 自宅から200m、小高い丘に5GHzの簡易移動セットを持参してオンエアーをすると直ぐに松山市内の局とナンバー交換成立、松山市の中心部にある松山城付近や道後温泉付近に向けてCQを出すと何局かの局と交信することができました。

 2月5日(日曜日)は、瀬戸内海対岸の山口県の各局が5GHz10GHzなどに出てくると言う情報が入ってきたので、町内の高台に移動して交信に臨みました。

 セットしてすぐに、銭壺山(山口県岩国市)に移動した局と、5GHzと10GHzで交信出来、ナンバー交換も成立、その後山口県柳井市に移動した局とも交信できました。松山市内の局も次々出てきて、1200MHz~5GHzまで大変賑やかになりました。

 コンテストは、2月10日まであるので、マイクロ波帯の5GHzから47GHzまで出てみたいと思っています。

 

2月2日  自宅から200m、小高い丘に5GHzの簡易移動セットを持参してオンエアー開始。 川の向こうに見えるのが、松山市街地。

 

 

この5GHzのセットは、5GHz帯レピータ対応機で機動性抜群です。

1200MHz帯のハンディー機で5600MHzに変換してマイクロ波を発生します。

三脚は、反射型望遠鏡の足を流用しました。

 

 

アンテナは、TDKのBSアンテナ(口径35cm)を5GHzに改造した物で100kmくらいの距離まで交信可能。

 

 

 2月5日(日曜日)、瀬戸内海対岸の山口県の各局が5GHz10GHzなどに出てくと言う情報が入ったので、山口県の銭壺山に移動する局との位置的関係を地図で検討する。

瀬戸内海を横断する伝搬通路、途中に島を通過することになりますが、交信は可能と思われる。

 

 

地図で検討した結果に基づき、町内の高台に移動。 10GHzの機材をセットし、相手局の方向にアンテナを向ける。 三脚は、反射型望遠鏡の足を流用しました。

電源を入れると直ぐに交信成立。コンテストのナンバー交換もスムーズにできました。( ^ω^)・・・

 

 

アンテナは、TDKのBSアンテナ(口径35cm)を改造せずそのまま使用している。

背景に見える白い山は、霊峰:石鎚山 標高1982m

 

 

10GHzの無線機の全景。 市販のトランスバーターを放送局で使っていたフィールドピックアップの筐体に収めて、NEC製のハイパワーアンプを組み合わせて出力2Wで運用。    430MHz帯のハンディー機で10GHzに変換して交信を行います。

 

 

筐体の中に入っている、NEC製の10GHzハイパワーアンプの改造品。 トランスバーター出力、50mwを2Wまでにリニア増幅。安定した交信が出来ます。

 

 

10GHzのセットに三脚を取られたので、5GHzのセットは、ガードレールに乗せて運用。この状態で3局と交信、松山各局も出てきて賑やかになりました。