工作工房自体の製作はほぼ完成し、これからは工作品の製作に力を入れたいと考えています。 50年間にわたり収集してきた戦前のラジオから抽出した真空管を使って先端技術によって戦前の真空管を復活させて、ステレオアンプとして爽やかな音楽を再生させたいと思い、今月より製作にかかりました。
戦前のラジオは、ダルマ型の形をした真空管が使われていました。超出した真空管を厳選して4本揃えました。 82年~85年間経過していますが、真空度も保たれ電極も丈夫で今でも動作可能と思われます。
ステレオアンプの製作は、部品を固定するシャーシーと呼ばれる金属の加工から始まります。
戦前のラジオから抽出した4本の真空管。 先端技術を使って現代に復活させたいと考えつきました。 ステレオアンプとして製作を進めます。
これらの真空管は、製造から82年~85年間経過しています。私よりも大先輩です。
※マツダと製造者名が刻印されていますが、現在の東芝に当たります。
所蔵している戦前のラジオです。 ダルマ型をした真空管(ST管)が使われています。戦火を逃れて現在でも動作します。
※昭和20年の玉音放送もこのタイプのラジオで聴取したようです。
製作は、工作工房の電子工作室で行います。 寒くなったのでファンヒーターを使って室内を暖房しながら快適環境で作業を進めます。
真空管式ステレオアンプの製作は、この四角い形をしたアルミのシャーシー加工から始めます。 このシャーシーは、マイクロ波無線機から取り外した物を流用します。
シャーシー加工は、実装する部品を仮置きして加工の位置や手順を確認しながら手堅く進めます。
何日か掛けてシャーシー加工が完成しました。 4つ並んだ穴の所に真空管が収まります。
主要部品を置いて最終確認です。 木の側板、アルミの装飾金具の加工も完了しました。今後は、詳細部品の実装と、配線作業、調整作業へと進みます。
ステレオアンプに実装する部品は全て品質確認をします。 これは、LCRテスターを使って電解コンデンサーの性能試験をしている様子です。 202μFの静電容量があり良好です。
製作中は、体と頭を休めるため、コーヒーブレイクをします。 先日干した柿が食べ頃になりました。 ブラックコーヒーと干し柿の甘さの組み合わせが最高です。 この時に名案が浮かぶことも多いです。 工房での至高の時間を過ごします。