工作工房製作奮闘記

何でもセルフで工作出来るように、古民家に工房を作っています。

電気工事用工具の点検と棚への収納

 工房のあちらこちらに置いている電気工事用の工具を点検し、最近出来上がった整理棚に整然と収納しました。一か所の集めたので、迅速な作業が可能となりました。

 最も新しい工具は、高校生のころから無線機やオーディオアンプを作る際、鉄やアルミのシャーシーに穴を空ける時はリーマとシャーシーパンチを使って苦労して加工をしていましたが、3年前に油圧式のパンチを買い、穴あけ加工が非常に楽にできるようになりました。

 

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先日の木工用工具の整理に続いて、電気工事用の工具を整理棚に収納しました。

これで、木工と電気工事の工具が揃って、迅速な対応がとれるようになりました。

 

各工具の点検の様子をご覧ください。

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バッタもんで買った「ボール盤」いかにも粗悪品のように見えるが、正確に穴あけ加工ができます。

 

 

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3年前にヤフオクで買ったアメリカ製の油圧パンチ。 長年の夢が達成出来た。

鉄板は、1.6mm厚、アルミ板は、5mm厚までハンドルの上げ下げで楽に穴が開けられる。

 

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油圧パンチは、このようなシャーシーの穴開け加工に威力を発揮する。

これは、3mm厚のシャーシーの穴あけ例 真空管式アンプを製作した。

 

 

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電動のパイプカッター。 鉄やステンレスのパイプ、四角い金属の塊などの切断が行える。 火花がたくさん飛ぶので、ゴーグルが必需品である。 点検ヨシ!!

 

 

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38年前に買った、発電機 ホンダ製、出力400w 無線の移動運用や、キャンプの照明、電気が無い個所での作業に威力を発揮してきた。 始動一発動作!!

 

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照明用のライト 左から、防爆構造のハロゲン、白熱電球、LEDライトである。

夜間照明やマンホール内での作業に使っています。

 

 

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配線を接続する、圧着ペンチ 3種の大きさのペンチを使い分けています。

左のプラスチック製の箱に、端子類をたくさん入れている。

 

 

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ジグソー。 金属板や木板、プラスチック板の部分切断に使っています。

 

 

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ンパクトドライバー電気ドリル。 最もよく使う工具です。快調に動作しています。

 

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岡持ち風の手提げ箱に、ペンチやドライバー、電工ナイフ等を入れています。

ボルト・ナットや木ネジ、釘などは小さな箱に入れて収納しています。

また、テスターや、絶縁抵抗計、アーステスター等の測定器もこの列の棚に収納しました。

自宅の正月飾り

 最近、少し暖かくなりました。我が家の玄関は南側にあるので暖かさの中で玄関や床の間の正月飾りをしました。また、庭の中を陣取っている無線鉄塔にも正月飾りを付けて、安全とDXハンティングの大漁を祈願しました。

 

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28日は、大安だったので、正月飾りをしました。

 

まずは、玄関の門松代わりの生け花をします。

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玄関先の花の鉢をいったん移動させて、レンガを敷き詰めて生け花を入れるバケツを置きます。

 

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前日、工房で取って来た黒松と南天をバケツに挿して、形を整えます。

 

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生け花のセンスは無いが、何とか整えて、元あった花の鉢を戻します。

今年は、小ぶりの生け花になりました。 実がたくさん付いている南天で見栄えを保ちました。 たくさん良いことがありますように( ^ω^)・・・

 

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2mくらいの髙さの所に、この地方ならではのお飾りを付けました。

 

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築31年の家の玄関です。 正月らしくなりました。

形は古いけど、住めば都です。

 

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床の間の正月飾りをしました。三宝と扇は家を新築した時からの物です。

 玄関の生け花で残った、松と南天で小さな生け花をしました。 お神酒は、1合です。 ※退職してからは、お酒はほとんど飲まないのでこれで充分。

 

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神棚の榊を新しい物と入れ替えました。

※家を新築する時、神棚は依頼して無かったのですが、大工さんが気を利かせて無料で作って頂きました。 それを機に、お供えをして安全祈願を続けています。

※仏壇はありません。

 

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 庭の一等地を陣取っている無線鉄塔にも正月飾りをつけました。安全と、無線通信の円滑運用を祈願して。

※家を新築した時、現場代人の人がハムをやっておられたので、無償で基礎工事をして頂きました。

 

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鉄塔に付けた正月飾りです。

 

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鉄塔を見上げると、風雨に耐えかねた見苦しいアンテナが何本も取り付けてあります。これらのアンテナで世界中の国々の方と交信が出来ます。

今朝は、28MHzでアルゼンチンやブラジル、チリ、ウルグアイなどの南米の局がたくさん出ていました。今日もロマンを求めて交信を楽しみます。

 

畑に植えたコキアでほうき作り

 今年初めて家庭菜園の一角にコキアを植えました。秋に綺麗に紅葉して、冬に収穫し乾燥させて、先日ホウキを作ってみました。

 魔女の宅急便に出てくる長くて可愛い物をと自己流で作りました。コキアのたくさんの小さな枝のお陰で綺麗に掃除が出来るようになりました。

 

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綺麗な紅葉を鑑賞した後は、可愛いホウキを作ってみました。

魔女の宅急便に出てくるようなホウキとなるように工作しました。

 

まずは、畑に植えた栽培の様子から・・・・

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7月、地主さんの庭先にあった小さいコキアを頂き、畑の片隅に植える。

 

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10期中旬、大きなコキアに育つ。

 

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11月上旬、綺麗に紅葉しました。

 

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11月末に、収穫して軒下で逆さまにして1カ月間乾燥させました。

 

 

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乾燥させたコキアは大きかったので、分割してホウキを作ることにしました。

長いホウキを作るため、園芸用の竹を使って支柱にします。

 

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支柱にする竹は、このように外観が四角で肉厚のある園芸用の竹を使用。

握る所が四角いと、ホウキではくときに握る手にしっくりとする。

 

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コキアの元の部分を仮に結んで、幹を揃えてカットします。

 

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支柱の竹の周りにコキアの幹を揃えて、被服鉄線で2個所縛ります。

 

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支柱の竹の端にあたる所を軽く縛ります。 可愛くなるようリボンを付けたかったのですが、手持ちがなく、紅白の被覆電線で縛りました。 これで完成です。

 

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完成したホウキの全景です。 試しに工作で出たゴミをはいてみると綺麗に集まります。

 

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可愛いい魔女がまたがるとこういう感じで空を飛ぶのかな~~  (^^♪

 

中学3年で教わった3球式ラジオを再現

 中学3年生、技術家庭科で教わった真空管を3本使った古典式ラジオについてお話しましょう。

 実習で組み立てをしたのは、1969年。昭和44年です。この頃、大阪万博が始まろうとしている時に、終戦間もな頃に製造された古い真空管を3本使った再生式ラジオでした。

 その時でも古典ラジオと思われるラジオの方式で、トランジスタラジオが主流になっている時代に、古臭い物を教わるには納得がいきませんでしたが、教師曰く教科書どうりにしなくては、と言われ渋々教わったのが懐かしいです。

 年末のかたずけをしていたら、この教科書が出てきましたので、このブログに掲載することにしました。

 この3球式ラジオは、別名「並3ラジオ」と言われる物です。5年前に当時を懐かしんでバラックで組み立ててみました。 懐かしい音でラジオ放送が受信できます。

 

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 中学3年生、技術家庭科で教わった真空管を3本使った「並3ラジオ」を再現

 

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1969年、中学3年の技術家庭科の教科書 昭和36年発行

※仏壇下の物入れから出てきました。 懐かしい

 

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この教科書の100ページから、ラジオの組み立てが始まっています。

 

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ラジオに使う真空管は、この3本です。 何れも戦後間もない昭和20年代に製造されたST管と呼ばれる古典式の真空管です。

 

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こんちゃんが、再現製作したラジオの回路図。 別の製作集を参考に手持ち部品に合わせて回路をアレンジしている。

 

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再現したラジオの鳥瞰写真。 3本の真空管は、手前から6C6  6ZP1  12Fです。

今でも、箱入り新品が入手できる最もポピュラーな真空管である。

 

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アンテナコイルの写真。 並四コイルと呼ばれる物 箱入り新品が見つかりました。

 

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上が、再生調整用のバリコン。 下の角いのは、受信周波数の同調バリコン。

 

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入手が難しくなった、マグネチックスピーカー。 ボイスコイルは無く、コイルに中心に入った鉄片がコーンを振動させて音を出す。

 

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電源トランス。 この回路に合う物が無かったので、トランス製造業者に特注で製作してもらった。

 

※近くのNHKと、民放局が良好に聞こえます。マグネチックスピーカーで聴くと古の音で楽しむことが出来ます。

※中波帯を使ったラジオ放送は、もう100年も前に始まり、変調方式や周波数帯の変更も殆ど無しに今でも続いています。

※最近は、どの放送局もかってアナログTV放送だった周波数帯でFM変調の補完放送を行っており、そのうち中波帯のAM放送は姿(電波)を消すことになると思います。

昭和30年頃に作られたハム局の送信機

 戦前の送信機かも知れないと、20年くらい先輩のOMさんから譲り受けたアマチュア無線用の送信機をご紹介します。

 使われている部品は、戦前に製造された物がいろいろ使われています。でもシャーシーの裏側が大変綺麗で、どうも戦後ハムが解禁になった直後の昭和28年~30年ごろに作られた送信機みたいです。 作者は不明とのことで譲り受けましたが、おそらく二文字コールの方には間違いないと思います。 7MHz専用の送信機です。出力10W。

 

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手作りのアマチュア無線用の送信機です。周波数7MHz専用 正面より

丸いメータは、各真空管のプレート電流を監視します。 メータは昭和14年

 

 

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送信機を背面から見る。 送信機の高周波デッキのみで電源は外付け。

使用真空管は、発振6AG7  電力増幅、UY-807 7MHz 出力10W

6AG7は、戦後直後から使われ出した球なので、戦前の送信機ではないと思われます。

 

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この送信機の回路は、大体このようになっています。S29発売の回路図集と同じ。

再開初期の7MHzは、バンド指定ではなく、7.050Kc 7.087.5Kcの指定だった。

水晶振動子を差し替えて運用していた。 ※混み合っていたでしょうね。

 

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シャーシーの裏側。 保存状態が良いのかピカピカ、でも部品は古い物ばかり。

ゆったりと部品が配置されている。

 

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発振部のクローズアップ。 

水晶は内蔵されていない。 白いソケットで全面で差し替えて使っていたみたいです。

 

 

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電力増幅部のクローズアップ。 四角い箱の様な物は、ペーパーコンデンサー、昭和17年製である。

 

 

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タンク回路部のクローズアップ。 大きなコイルでリンク結合し、アンテナ出力する。
最初に作った時は、はしごフィーダーだったと思われるが、同軸接線に取り換えられている。 同軸ケーブルを使い始めたのは、戦後からである。

 

50MHz帯 単球トランシーバーの試作

 真空管たった1球で無線通信が出来るトランシーバーが戦後、アマチュア無線再開間もない頃の製作集の中に見つけました。(昭和28年発行の古書)

 私が、アマチュア無線を始める頃、この製作本を見て単球のトランシーバーに興味を持ちました。そして50年ほどの年月を経て、再度その本を見た時に試作を思いつきました。性能や実用性どうなのか、検証を兼ねて製作にかかりました。

 

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電池管、3A5を1球だけ使ったトランシーバーを試作しました。

 

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トランシーバーの回路図です。 昭和28年の製作集記事を元に当局なりの改良点を盛り込んで使いやすい回路に改定して製作しました。

 

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このトランシーバーに使用する真空管3A5です。 アメリRCA製です。

電池で動作する、戦後の携帯ラジオや無線機用に開発された超低消費電力な真空管です。

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真空管の規格表です。 低周波、高周波で動作する双三極管 カソードの無い直熱管

 

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トランシーバーの内部を上から見た写真です。

1球の真空管は、受信時、超再生検波と低周波増幅をして受話器から音が聞こえます。

送信時は、送話器からの音声信号を増幅して、発振した回路に変調をかけます。

送受信周波数は、50.500MHzに設定しています。

送信出力は、0.1W得られました。 受信感度は、1μVと高感度です。

電波型式は、AM変調です。 発信管に変調をかけるのでFM成分も有り。

 

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真空管回路周辺の写真です。 大きなコイルは、50MHzに同調しています。

トランスや多極スイッチを使って巧みに送信と受信が切り替わるように考えられています。

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電池収納部です。1.5Vの単三乾電池、2本で真空管のフィラメントを照らします。

9Vの積層乾電池を7個直列につないで、63Vを得てプレートに供給します。

 

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ケースの蓋をした外観です。鉄製のケース、送受話器は電話交換装置からの流用品

バーニアダイヤルで周波数の調整、円筒形のつまみで音量調整をします。

小さいスイッチで送信と受信の切り替えをします。

 

【まとめ】動作を確認しながら製作を進めました。送信出力も充分ありますし、変調もうまくかかります。また、受信感度は現在販売されているメーカー製の無線機と同等の高感度でした。 このトランシーバーの方式は認定を得ることが出来ず、室内実験にとどまりましたが、実用性は充分あることが解りました。

 

※このトランシーバーの製作は、CQham radio別冊QEX 2020年9月秋号の表紙とP112~に製作記事が掲載されています。 

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WiFiルータ置台作成

 今では家庭に必要不可欠なWiFiルータですが、家の中を1台でカバーするには置き場所に苦労します。我が家ではいろいろ探ったあげく、一階のリビングの出窓になってしまって設置環境は良くありません。朝日は当たるし、物の陰に隠れそうです。

 半年間、仮設置でしたが、今回思いついて置台を作ってみました。

ベニア板の端材を使ったので見かけは良くありませんが、電波の輻射も良く、整理整頓にもなりました。

 では工作を順追って見て下さい。

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設置環境の良くない出窓に、WiFiルータを置く台を作成しました。

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家の中をくまなくカバーできるのは、この出窓の位置

設置環境の悪い位置で、安定性の悪い状態で半年間仮運用していました。

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まず、設計図を作成 これが見栄えを左右する

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使えそうなベニア板の端材を集めてくる。

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ベニア板を図面に合わせて、切断・組み立てを進める

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台が完成しました。背面板が大きいのは日よけ用 スリットは配線導入口

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もろもろの物を撤去し、ルータを仮移設、置き場の清掃をする。

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出窓に台を置き、ルータを入れる。 設置完了

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上から覗くとこんな感じ、電源アダプターもうまく収まりました。

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ルーターからテレビもバッチリ見えます。今やテレビもオンラインですね。

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DTVテレビターミナルからルータが見える。途切れなく聴取出来ます