真空管アンプを製作する時に最も力を要する作業がシャーシの加工です。特に切ったり、穴をあけたりするには労力を要します。
穴の直径が10mmまでの時は、電気ドリルを使い、10mm以上~30mmの穴あけは、シャーシーパンチを使います。さらに大きい穴あけには、油圧パンチで行います。
穴開けは、部品を仮に置いて配置状況を確認しながら進めます。
シャーシー内に収まるよう、ヒートシンクの一部をディスクカッターで切り取りします。
ヒートシンクの切り取りが終わり、バイアス抵抗の取付を行う。 25W 750Ωのメタルクラッド抵抗である。 アンプが動作する時に高熱が発生するので、大きなヒートシンクで冷却します。
木のケース本体に穴あけして、入力端子やスピーカー端子、電源コネクターを取り付けます。
ケースの裏側にすっぽり収まるようにメッシュの鉄板を切り取り、振動防止のゴム足を付けます。
シャーシー上面に電源トランス取付用の四角い穴を空けます。 ドリルで隅に穴を空けて、金切り鋸で切って行きます。
努力の甲斐あって、四角い穴が空きました。
次に、真空管のソケット用の直径30mmの穴を空けます。 シャーシーパンチと言う道具使い、手動で回し切りします。 この道具は、50年以上使っていますが、良好に作業が出来ます。
流石、穴あけ専用の道具です。 綺麗に丸い穴が空きました。
次に、出力管用の大きな穴を空けます。 直径51mmなので手動では無理なので油圧パンチを使います。 ハンドルを上下するだけで簡単に穴あけが出来ます。
丸一日かかって、主要な穴あけができました。 後は、部品を取り付けるネジの穴を空けるだけです。