工作工房製作奮闘記

何でもセルフで工作出来るように、古民家に工房を作っています。

古民家の古材を使って風呂場の壁を修理

 工房の付属屋には五右衛門風呂があったのですが、電気温水器に変えて煙突を撤去したら屋外の壁面が崩れ落ちて大穴が空いてしまったので、古民家から出た古材(引き戸)を活用して、壁面に張り付けて再利用をしました。

 使った古材は、引き戸の建具で、かつて祖父が住んでいた古民家で使われていた物で120年以上経過していますが虫食いもなく、囲炉裏で燻され、経年変化で美しく黒光りする表面。匠の技の証である味わい深い物です。40年前に改築した際に取り外し、長年保存していた物をもらい受けしました。

 

祖父が住んでいた古民家で使われていた古材の引き戸、虫食いや変形もなく黒く光沢があり趣があります。 大きさ、180cm✖100cm 釘は使って無く、くさびで巧妙に組み立てられています。

この古材を活用して、崩れた風呂場の壁面を修理します。

 

 

工房の付属屋、風呂場を五右衛門風呂から、電気温水器に変えたので不要となった煙突を撤去したら、壁面の全面が崩れ落ちて、下部は大きな穴が空いてしまいました。

これは思ったより大変な修理作業になりそう。

 

 

風呂場の水分で柱の下の方が腐食して危ない状態だったので、腐食した部分を切り取り、補強材を入れることにしました。 廻し引き鋸で苦労して切っているところです。

 

 

硬い木材を差し込んで補強完了。 これで大丈夫です。

 

 

良く見ると、反対側の柱も腐食していたので、同様に補強材に差し替えする。

 

 

空いた壁面をレンガやコンクリート塊で補修した後、床材をレンガに敷き替えて、コンクリートで固めます。

 

翌々日、コンクリートが固まったら、古材を張り付ける枠組みを取り付けします。

 

 

古材を壁面に組み入れる大きさに切り取りをします。 138cm✖88cmのサイズになるよう電気のこぎりで丁寧に切り取ります。

 

 

隙間が無いように取り面を微調整して見事に収まりました。 古材の有効活用です。120年経過しても見事な建具です。黒光りがして趣があります。