工作工房製作奮闘記

何でもセルフで工作出来るように、古民家に工房を作っています。

海洋冒険家、堀江謙一さんとの無線交信の思い出 2022年版

 今年、海洋冒険家の堀江謙一さんは83歳のご高齢でありながら小型ヨットにて単独太平洋無寄港横断を成し遂げられました。航海中の5月8日にアマチュア無線にて交信する機会に恵まれました。そして9月13日に交信証を受領しました。

 今回は、サンフランシスコ~日本間の8500kmを69日間で航海されました。60年前の1962年には、日本~サンフランシスコ間にて、23才の若さで世界最年少の偉業を達成されています。

 

アマチュア無線による交信は、周波数21MHzのSSB(音声通信)にて行いました。

CQ誌(アマチュア無線専門誌)は、航海中の様子を毎月掲載していました。これらのCQ誌を並べて交信の様子の写真を撮りました

 

 

今回の堀江さんの航海は、サンフランシスコ~日本間の8500kmハワイから日本までの中間あたりで交信する機会に恵まれました。

 

 

受領した交信証の表紙です。

今回の航海で使用したヨット、サントリーマーメイドⅢと堀江さんのご尊顔、ヨットのイラストを取り入れた特徴あるサインが入っています。

 

 

 

交信証のデータ記載面です。

交信した日付、時刻、RSレポート、周波数、電波型式が書かれています。

上側の白黒写真は、1962年に太平洋横断を成し遂げられてサンフランシスコに到着した時の写真です。この時、堀江さんは、23才、艇の名前はマーメイド号でした。

下側のカラー写真は、今年撮影された堀江さんで、83才になられています。

この間、60年の歳月が流れたことがこの書面で読み取れます

 

 

左は、堀江さん著者の単行本。 右は石原裕次郎主演の映画をDVD化したもの

(私が大切に所蔵している宝物)

 堀江さんの偉業を知ったのは、中学2年の時。学校で行われた「太平洋ひとりぼっち」の映写会だった。映画化された石原裕次郎主演の「太平洋ひとりぼっち」は堀江さんの体験と手記を再現した臨場感溢れる感動映画でした。

 また、単行本では、綿密な計画と、ヨットの製作過程、航海中の日誌は孤独との闘い、嵐に遭遇した時の壮絶な様子と対応など真に迫ることばかりで読み応えがあった。

 

 

 私が無線通信を知ったのは、小学3年生の時だった。このしょうがくせいのしゃかいかの193ページに通信の種類が挿絵で掲載されていた。遠く離れた所と電波で話が出来ることに大変興味を抱き、大人になったら通信の設備を扱う仕事に就きたいと思うようになった。※この教科書は今でも大切に保管しています。

 1973年、念願がかない通信の仕事に携わることができ、2019年までの46年間充実した会社生活を全うしました。

 平成に入ってからは、通信の自由化に伴い伝送交換設備や光ファイバー新設工事、高速インターネット、4Gの携帯電話用基地局の建設工事にも携わり夢が叶った時期だった。

退職後は、アマチュア無線を多方面で楽しんでいます。今回、堀江さんと交信出来たのも幼い頃の思いが元になったと思っています。