工作工房製作奮闘記

何でもセルフで工作出来るように、古民家に工房を作っています。

今年も画像通信コンテストに参加しました。

 毎年、夏の8月1日から8月31日までの1カ月間、画像交換をして交信局数を競うコンテストがあります。JASTA(日本アマチュアSSTV協会)が主催しているコンテストで、送信画像に自局の顔写真を入れるという珍しく歴史あるコンテストです。

 主に短波帯の電波を使って、1枚の画像を1分~3分かけてゆっくりと画像を送りあいをします。そのため、各局とも工夫を凝らした画像を送って相手を唸らせるます。

 最近は、パーソナルコンピューターのサウンドカードを使って、無線機と接続して画像を相手に電装することが出来て、簡単で面白い通信です。

 

パソコンを無線機に接続して画像交信が出来ます。 毎年、夏に開催されるコンテストに参加しました。 超低速度な通信ですが、相手の画像が届いた時は感動ものです。

※通信を行うには、専用のアプリを使います。 (無料)

 

 

最近届いた画像を紹介します。

東北地方の局から21MHzの電波で届いた画像です。 夏らしいイラストに、コンテストナンバーと運用者の顔写真がすみっこに入れてあります。

(一部画像処理をしています)

 

 

沖縄県の局から50MHzの電波で届いた画像です。 自作のイラストに運用局の顔もイラストで描いた楽しい画像です。 ※Es伝搬のため、画像の中に縞模様や点々が入っています。

 

 

パソコンが庶民に普及する前は、このような付属装置(スキャンコンバーター)が必要でした。

これは、1990年代当初に、キットを購入してこんちゃんが組み立てた装置です。

 

 

内部は、集積回路がギッシリと詰まっています。 沢山のメモリーICと動作を制御するcpuなど、組み立てが複雑で1カ月以上かかってやっと動作するようになりました。

 

 

このころは、世界的に運用局が多く、短波の世界は画像信号がたくさん聞こえていました。 この画像は、1万km以上遠くのスペインの局と交信した時の物です。

3分間かけて受信しました、画像が少し乱れていますが、カラーで相手局の様子がよくわかります。

 

 

1990年半ばになると通信機器メーカーから市販の装置(スキャンコンバーター)が販売されました。安価な上に操作が簡単で、運用局が爆発的に増えて大変賑わいました。

左:TSC-70   右:TSC-100 タスコの製品です。

 

 

SSTVの画像通信の初期は、白黒画像で、画質も粗く、付属装置(スキャンコンバーター)も大きい物でした。 これも集積回路がたくさん使われています。

1980年代当初に、キットを買って、こんちゃんが製作した物です。細かい部品が多く、2ケ月近くかかってやっと使えるようになりました。

 

 

このころの受信画像です。 白黒ですが、8秒で届きます。画質が粗いですが画像が次々と届いて面白味がありました。 東北地方との交信です、コールサインが何とか判別出来る程度。ちびまる子ちゃんのイラストが可愛い。

 

 

画像通信を特集にした冊子と、SSTV運用局専用のコールブックです。

1980年代後半から2000年代のころは、各種の画像通信が盛んでした。

これからも、画像通信を楽しんでいきます。