無線通信において、一世紀も前からモールス通信は、なくてはらないものです。
アマチュア無線を開局にあたってモールス通信するために、縦ぶりの電鍵で練習しましたが、運動神経が悪い上に、音痴ときては、正確な符号は打てません、そんな時、中学時代の恩師からエレキーと言うものがあるよと聞かされました。
早速、そのエレキーなるものを自作して、開局にこぎつけました。1971年開局、もう50年超になります。当局が自作して現存する3台を今回ご紹介致します。
サーキットハウスのN9BQtypeのキットを使った、C-MOS ICで構成されたエレキーです。1997年に製作。 回路を一部改造して真空管式の送信機にも使えるようにしています。のこぎり歯を使ったパドルを内蔵しています。
パドル部分の拡大写真 左右に取り付けたボルトから、ドットとスペースの接点を出力する。 円盤は圧電ブザーで符号のモニター用 電源は、9Vの積層電池です。
1970年に開局準備中に製作した回路を2016年に復刻版として製作した真空管式のエレキーです。 小さなケースの中にGHDのミニパドルを内蔵しています。外部パドルも並行して使えるように配慮している。 20文字/分から120文字/分まで任意に変速可能。
※小さなケースに時計のように精密に部品を入れて組み立てた力作です。
背面の様子、使用真空管は、MT管で、12AU7と6AV6の2本、モールス符号の出力は、LANケーブルで接続、電源は、AC100Vです。消費電力は、3W程度
ケースを取り付けた状態 FT-817より小型です。 ケースは鉄製。
エレキーが日本で最初に公開されたのは、1940年10月戦前のハムJ3GC局でした。
この時に使用されたであろう真空管を使った古典式の真空管式エレキーです。
使用真空管は、ST管でKX-12F 1本、UY-76 3本です。
ケースは、当時に合わせて木製です。 2020年に製作したお気に入り品です。
真空管式エレキーの内部、意外に簡単な回路です。高速リレーを使って、120字/分まで正確に符号を出力出来ます。
背面から見たエレキー。 符号出力は2回路あり、LANケーブルで接続する。
パドルは、外部のみ。
レトロ調のエレキーをシャックにビルトインした様子。GHDのパドルを使っています。
※このエレキーについては、CQ誌2020年5月号P158~161に掲載されています。
これらのエレキーを使って交信した局の中で、特に嬉しかった局のQSLカードです。
この、SM6CVX局とは、夏の50MHzで交信しました。 559/559で交信成立。4カ月後にビューロー経由でカードが届き転送の速さにびっくりです。
CQ誌に毎月モールス通信の記事を掲載されているYLさんのQSLカード。
移動運用やコンテストで何度か交信頂いています。