工作工房製作奮闘記

何でもセルフで工作出来るように、古民家に工房を作っています。

祖母の嫁入り箪笥を譲り受ける

 祖母が嫁入りした時の箪笥は、祖母が嫁入りした家の撤退に伴い、祖母の次男にあたる家に移設をしました。今まで、祖母の次女が保管管理をしていましたが、高齢になったので、家の撤退と併せて、孫の私に保管管理を依頼されました。

 この箪笥は、明治時代に製造され、ゆうに100以上経過していると思われる物ですが、重厚でしっかりした作りで劣化も少なく大変綺麗です。

 箪笥は、一棹、二棹・・・と数えますが、この箪笥は、3つの組み合わせで一棹になっています。

 

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祖母の形見の、嫁入り箪笥を譲り受けました。

100年以上経過していると思われる箪笥ですが、大切に保管されていて、損傷も無く、引き出しの木目も綺麗です。

 

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移設前、引き出しを出して運ぶため、入れ間違いが無いように、番号を付けた紙を貼る

引き出しは、全部で15個

 

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引き出しを全て出した後、本体を3つのブロックに分けて運搬をする。

箪笥は、棹をかけて運ぶため、両端の上部に棹を入れる金具が常備されている。

丸太を通して、二人で担いで運搬開始。これは、上段のブロック

このように棹で運搬することから、箪笥の数え方の単位は、棹(さお)になったそうである。

 

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これは、下段右のブロック このブロックにも棹を入れる金具が付いていた。

このブロック、意外に重かった。

 

 

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100mほど担いで祖母の次男宅に着いた箪笥、下段左のブロック 

 

 

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3つのブロックを組み合わせ、客間の床の間の近くに箪笥の本体を据え付ける。

引き戸は、3組あった。

 

 

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引き出しを運び、八畳間に並べて置く。 数の多さに驚く、たくさん収納出来たと思う。

 

 

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引き出しの一つ。 100年経った物とは思えない、汚れも無く大変綺麗だ。

全面の木材は、木目も綺麗で頑丈、栗か、クスノキ・・ 中は、杉と思われる。

 

 

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引き出しを張り付けた紙の番号順に入れていく。

 

 

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引き出しを全て入れて、移設完了。 

明治時代の物と思うと時の流れを感じる。